血液が付いた衣類を清潔にしようとして、熱いお湯で洗うのは逆効果になることがあります。血液に含まれるたんぱく質が熱によって固まり、繊維に残りやすくなるためです。
先に結論
家庭で水洗いできる衣類なら、乾く前に低い温度の水で処置します。素材が不明、水洗い不可、大切な衣類の場合は、何も付けず専門店へ相談してください。
熱で落ちにくくなる仕組み
卵を加熱すると固まるように、血液のたんぱく質も温度が上がると性質が変化します。固まった成分が繊維の間に残ると、通常の洗濯では除去しにくくなります。乾燥機やアイロンを先に使うことも避けましょう。
家庭での初期対応
- 洗濯表示で水洗いできることを確認する
- 裏側から低温の水を通し、汚れを外へ押し出す
- 強く揉まず、清潔な白い布で水分を取る
- 衣類に使える洗剤を表示どおりに使用する
血液の付着範囲が広い場合や、感染症の心配がある場合は、素手で触れず使い捨て手袋を使用してください。他の衣類と分けて扱うことも大切です。
時間がたつと別の処置が必要になる
乾燥した血液は酸化し、茶色や黒っぽい跡になることがあります。洗浄でたんぱく質を分解した後、残った色素に対する処置が必要になる場合があります。漂白剤をいきなり使うと、衣類の地色まで変化する可能性があります。
専門店へ伝えること
血液であること、付いた時期、すでに水や洗剤を使ったかを伝えます。血液と伝えにくい場合でも「体液の汚れ」と説明すれば判断材料になります。処置する側の安全にも関わるため、可能な範囲で正確に伝えてください。
シルク、ウール、着物など水分で風合いや色が変わりやすいものは、家庭で濡らさず相談する方が安全です。
