衣類・素材

シルクにシミが付いたとき、家庭で触らない方がよい理由

企画・編集大辞典編集部

シルクは上品な光沢と滑らかな手触りを持つ一方、摩擦、水分、アルカリ、熱などの影響を受けやすい素材です。小さなシミを拭いただけでも、シミとは別の白い跡が残ることがあります。

白く見える原因は一つではない

シミを擦ると細い繊維が毛羽立ち、光が乱反射して白っぽく見えることがあります。また、おしぼりや薬剤で染料が動けば脱色が起こります。輪郭に成分が集まると輪ジミにもなります。

スレ、脱色、輪ジミは見た目が似ていても処置が異なります。洗えば消える汚れとは限りません。

水だけでも安全とは限らない

水は強い薬剤ではありませんが、シルク製品の染色や仕立てによっては色泣きや収縮を起こします。部分的に濡らすと、乾く途中で汚れや染料が外側へ移動し、輪郭が残ることがあります。

中性洗剤なら大丈夫とも言い切れない

洗剤の液性だけで安全性は決まりません。濃度、温度、摩擦、すすぎ方、乾燥方法が影響します。家庭洗濯可の表示があるシルク製品でも、部分処理は全体洗いより色ムラを起こしやすいことがあります。

応急処置

液体が付いた直後なら、乾いた白い布をそっと当てて吸い取ります。擦らず、ドライヤーやアイロンで急いで乾かさないでください。

相談時に確認されること

  • 何が付いたか、または付着した状況
  • いつ付いたか
  • 水やおしぼりで触ったか
  • 白い跡が最初からあったか、触った後に出たか

何も触っていないシミの方が、専門店では処置しやすいことが少なくありません。大切なブラウスやスカーフほど、目立たない場所での自己判断に頼らず相談してください。