
合成皮革の服がベタつく、表面がひび割れる、粉のように剥がれるときは、汚れではなく表面素材そのものの劣化が進んでいる場合があります。特にポリウレタン(PU)加工は、時間の経過や湿気・熱などの影響を受けて劣化することがあり、洗えば元に戻るとは限りません。
汚れと劣化を見分ける目安
部分的な汚れで、表面にベタつきやひび割れがない場合は、素材に合った手入れで改善することがあります。一方、広い範囲がべたつく、表面が浮く・剥がれる、折り目に沿って細かなひびがある場合は、コーティング層の劣化が疑われます。強くこすると剥がれが広がる恐れがあるので、状態を確認するために爪で引っかいたり、粘着テープを貼ったりしないでください。
家庭で避けたい処置
- アルコールや除光液、強い洗剤で拭く
- 熱いお湯やドライヤーで急に乾かす
- 表面を強くこする、ブラシで削る
- 表示を確認せずに洗濯機や乾燥機を使う
水拭きや保護剤が使えるかは、製品の表示とメーカー案内を確認します。合皮は製品ごとに表面加工が異なるため、目立たない場所で試す方法も、劣化が始まっている衣類では剥がれを進めることがあります。
保管時に気をつけること
着用後は湿気を飛ばしてから保管し、直射日光や高温になる場所を避けます。ビニール袋に密封したまま長期間置くと湿気がこもることがあるため、通気性に配慮してください。劣化の進行を完全に止めることは難しいので、長期保管中も時々状態を確認します。
クリーニングに出す前に
ベタつきや剥がれがある場合は、受付時に必ず状態を伝え、加工素材や購入時期が分かれば共有してください。劣化が進んでいると、洗浄工程で表面がさらに剥がれることがあります。無理に洗うより、受付店に処理の可否とリスクを確認してから判断しましょう。衣類の変化に関する一般的な相談は衣類に起きた変化の見分け方も参考にできます。
参考情報
衣類ケア情報編集室