公平と平等。ボクは公平でありたい。

「公平と平等」って、よく言われますよね。

表面的には同じような意味を持つ言葉ですが、ボクは全く違う意味の言葉だと思っています。

そしてボクは、自分の商いに関しては、平等ではなく公平でありたいと考えています。

ではここで、実際の例を挙げて、どういう事かお話させていただきます。

当店とお取り引きいただいている業者さんは、数にすれば数十社ぐらいあります(ごめんなさい、きちんと数えた事ありません(笑))

その中では、常に途切れる事なくお仕事をいただける業者さん、月に数回程度だけど、一年を通してお仕事をいただける業者さん、滅多に来ない業者さんなど、各社様々なお取り引き状況の業者さんとお取り引きさせていただいております。

商いの形はその事業者毎に様々です。

ですので、ボクのやり方が全ての正解と言いたいのではなく、ボクの商いの形において正解だと思っているという事は、先に言っておきたいと思います。

BtoB(業者間取引)において最も自社に大事なお取り引き先、それは、常に途切れる事なくお仕事をいただけて、尚且つ無理難題や過度の値引きの要求などをしない業者さんなどだと思います。これは、BtoBをされている方なら、どのような方でも異論はあまりないのではないでしょうか?

言い換えれば、一番優先順位の高いお取り引き先様だと思います。

一方、年に一回来るか来ないか?ぐらいの頻度で、忘れた頃に来たと思ったら、他所で出来ないと断られた誰もがやりたくないようなややこしい仕事しか持って来ない業者さん。

平等という考え方においてこの二つの業者さんとお取り引きをするのであれば、後者の滅多に来ない業者さんの仕事も、断る事なく全力で取り組むということになります。

もちろん、そういう信念でお仕事をされている方はいらっしゃるでしょうし、それを否定するつもりはありません。

ですが、ボクは自身の商いに関しては平等ではなく公平であるべきだと思っていますので、そのようには出来ません。

公平とは、全てが平らに等しいことではない

例えば仮に、この二つの業者さんが同時に手間のかかる大急ぎの仕事を持って来たとします。

どのお取り引き先様でも平等に対応するのであれば、どちらも断る事なく、徹夜をしてでも納期に間に合わせるのが平等という事だと思います。

お取り引き先様に対して公平に対応するのであれば、優先順位を決めるのは当たり前の事であり、優先順位の低い方の業者さんの仕事を受ける事で優先順位の高い業者さんに迷惑をかけるのであれば、優先順位の低い業者さんの仕事は断るのもやむを得ない、それが公平ということだと思います。

商売としてそれはおかしい!という方もいるかもしれません。

では、そんな方たちにお聞きしたい。

百貨店の外商ってご存知ですか?

物販のお店のVIPセールは?

アーティストのファンクラブ会員先行チケット予約は?

などなど。

これらの事って、果たして平等ですか?

違いますよね?

これは、公平という条件のもとでお客さんの優先順位を決めた結果に他なりません。

だいたい、お客さんを平等に扱わないことがおかしいのなら、「お得意様」なんて言葉は生まれませんよ。

 

プロフィール

栗田 裕史
栗田 裕史
1969年京都生まれ京都育ち。染色補正という裏方の業種の職人でありながら、BtoBからBtoCへ挑戦。全て自力でサイトを作り「なをし屋」という屋号で、表舞台へと出る。他店で直せない品物の依頼も多く、一年を超える期間のお預かりもある、変色したり黄ばんだりしたシミも直してしまう染み抜き屋です。「物」ではなくご依頼者様の「想い」を救いたいといつも思っています。【国家認定・一級染色補正技能士】【国家認定・京友禅(仕上げ部門)伝統工芸士】
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