帯の変色シミの染み抜き

帯のシミのご相談をいただくことも多いのですが、基本的に、帯は染み抜きであまり無理が出来ない場合が多いです。

理由としては、染み抜きで使う薬品の影響で、生地の艶などに変化が起きてしまったり、金糸や銀糸が変色してしまうことがあったりするからです。

また、刺繍を施した帯の場合、染み抜き作業の際に、刺繍の糸から色がにじみ出てしまう場合もあります。

ですので、帯の染み抜きのご相談をいただいた場合は、着物に比べて落とせない可能性も高くなるということと、実際にお預かりしてテストなどを行ってみないと、染み抜きの可否の判断は難しいというのが最初のスタンスとなります。

帯 変色シミ 染み抜き前

 

金糸も織り込まれている帯に、比較的濃い変色シミがあります。

お客様には、染み抜きの際に金糸の部分が変化する可能性があるということをお伝えさせていただいた上で、作業を承らさせていただきました。

 

帯 変色シミ 染み抜き後

 

濃いシミでしたので、薄っすらとは残りましたが、金糸には影響を与えずに染み抜き出来ました。

 

プロフィール

栗田 裕史
栗田 裕史
1969年京都生まれ京都育ち。染色補正という裏方の業種の職人でありながら、BtoBからBtoCへ挑戦。全て自力でサイトを作り「なをし屋」という屋号で、表舞台へと出る。他店で直せない品物の依頼も多く、一年を超える期間のお預かりもある、変色したり黄ばんだりしたシミも直してしまう染み抜き屋です。「物」ではなくご依頼者様の「想い」を救いたいといつも思っています。【国家認定・一級染色補正技能士】【国家認定・京友禅(仕上げ部門)伝統工芸士】
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