長襦袢に付いた血液のシミの染み抜きとクリーニング

血液

長襦袢に血液のシミが付いたので、染み抜きをして欲しいというご依頼でした。

シミには色々な原因があり、ご依頼される方はシミの原因によってはご相談を躊躇してしまう方もいらっしゃるようですが、染み抜き屋はシミの原因を聞いてもそれを染み抜きに活かすことしか考えておりませんので、どのような原因であっても、気兼ねなくご相談くださればと思います。

血液のシミは落ちにくいシミではありますが、シミが付いた状態で何もせずに時間を置かずに染み抜きすれば、綺麗に落とせることがほとんどです。

この「何もせずに」というのが非常に重要な鍵で、血液のシミが付いた時に慌てて水を使って染み抜きを試みたりすると、シミが拡がって中途半端に濡れて乾いたことにより、さらに落ちにくいシミへと変化してしまうことがあるのです。

さらに、シミの部分に熱を加えると、血液中のタンパク質が固化して、手間がかかって非常に落ちにくい、場合によっては落ちないシミになってしまうのです。

また、血液のシミが付いて時間が経ち過ぎると、タンパク質が固化してしまい、やはり落ちにくいシミへと変化してしまう場合があります。

ですので、血液のシミに限りませんが、シミが付いたら何もせずにまずはご相談いただくというのを、いつも心に留めておいていただきたいと思います。

 

長襦袢 血液 染み抜き前

 

今回のお品物はシミが付いてそのままの状態で、尚且それほど時間が経っていませんでしたので、問題なく染み抜きが出来ました。

 

長襦袢 血液のシミ 染み抜き後

プロフィール

栗田 裕史
栗田 裕史
1969年京都生まれ京都育ち。染色補正という裏方の業種の職人でありながら、BtoBからBtoCへ挑戦。全て自力でサイトを作り「なをし屋」という屋号で、表舞台へと出る。他店で直せない品物の依頼も多く、一年を超える期間のお預かりもある、変色したり黄ばんだりしたシミも直してしまう染み抜き屋です。「物」ではなくご依頼者様の「想い」を救いたいといつも思っています。
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