白のジャケットに付いたチョコレートの染み抜きクリーニング

今回は着物ではなく洋服の染み抜きのお話です。

お客様のお話によると、暗い車内でチョコレートを落としたことに気付かず、車を降りて見たらチョコレートのシミがべったり・・・という悲劇が起こったそうです。

チョコレートのシミは、それほど難しい染み抜きではありません。

ただ、今回のような真っ白なお洋服の場合、完全にシミを落とさないと、チョコレートの色素で茶色いシミが残った状態になってしまうんですね。

逆に言えば、お洋服の色が濃ければ濃いほど、少し色素が残っても分からないようになります。

お着物でもお洋服でも、地色が白に近づけば近づくほど、染み抜きの困難さが増してシビアになる場合もあると覚えておいていただければと思います。

(色修正が必要ないという面で、白地の方が染み抜きが楽な場合ももちろんあります)

 

チョコレート 染み抜き前

 

チョコレートの成分には多くの油脂分が含まれておりますので、染み抜きをする場合はまずは基本通りに油性の染み抜きで落とせるだけ落としてしまいます。

ここでいきなり水性の染み抜き方法で水や洗剤を使って中途半端に染み抜きをしてしまうと、残った色素のシミが落ちにくくなったりしますので、やはり基本に忠実に作業を行うというのは非常に大事ですね。

油性の染み抜きで徹底的に油脂分を染み抜きしたら、次は洗剤や水を使って残った色素や糖分などを根気よく落としていきます。

ちょっと付いた程度であればそれほど時間はかからないのですが、さすがにこれほどべったりとチョコレートが付いていると、結構な時間がかかりました(^_^;)

 

チョコレート 染み抜き後

 

時間はかかりましたが、綺麗に落とすことが出来たので、お客様には大変喜んでいただけました。

プロフィール

栗田 裕史
栗田 裕史
1969年京都生まれ京都育ち。染色補正という裏方の業種の職人でありながら、BtoBからBtoCへ挑戦。全て自力でサイトを作り「なをし屋」という屋号で、表舞台へと出る。他店で直せない品物の依頼も多く、一年を超える期間のお預かりもある、変色したり黄ばんだりしたシミも直してしまう染み抜き屋です。「物」ではなくご依頼者様の「想い」を救いたいといつも思っています。
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