振袖の汗による黄変・変色シミの染み抜きとクリーニング

汗

着物のお手入れのお話をさせていただく時に、いつもお伝えさせていただくことがあります。

それは、シミや汚れには優先順位があり、とにかく染み抜きやクリーニングは早い方が良いシミというのがあります。

その代表格が、「汗」です。

汗は、放置しておくと着物の生地や染色を変色させる力が非常に強く、早め早めの処置が重要になります。

他のシミに比べてさらに厄介なのは、汗は乾いてしまうと見た目にはあまり分からない場合が多いということです。

 

振袖 黄変 汗 染み抜き前

 

お母様が25年ほどまえに着られたお振袖をお嬢様が成人式に着られるとのことでタンスから出してみたら、両脇部分が残留した汗によって大きく変色している状態で、何とかならないでしょうか?ということでご来店いただきました。

拝見させていただき、お着物の地色が水色なので、染み抜きの際に色が抜けてしまうのは避けられないことと、シミが大きくて濃い変色シミなので、修正後に多少の色ムラなどはどうしても残ることなどをお話させていただき、ご了承をいただいたので、承らさせていただきました。

 

振袖 汗 変色 染み抜き後

 

よーく見ると多少の色ムラが見えますが、ご着用に問題ない状態に直せたと思います。

プロフィール

栗田 裕史
栗田 裕史
1969年京都生まれ京都育ち。染色補正という裏方の業種の職人でありながら、BtoBからBtoCへ挑戦。全て自力でサイトを作り「なをし屋」という屋号で、表舞台へと出る。他店で直せない品物の依頼も多く、一年を超える期間のお預かりもある、変色したり黄ばんだりしたシミも直してしまう染み抜き屋です。「物」ではなくご依頼者様の「想い」を救いたいといつも思っています。
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