絽着物の汗のシミの染み抜きとクリーニング

汗

夏に着る着物に、透け感のある織り方をした生地を使った「絽(ろ)」という着物があります。

見た目がとても涼し気ですので、素敵な装いです。

ですが、いくら見た目が涼しくても、実際に着用した際はやはり暑いので、汗をかいてしまうことも多いのです。

汗をかいたら汗抜きという染み抜きを行わないと、着物の生地や染色を著しく変色・黄変させてしまいますので、汗をかいた着物はシーズンオフの仕舞う前に必ず汗抜きを行ってください。

絽の着物は薄い色目が多いので、全体の薄汚れを取る意味でも、クリーニングも同時に行うとなお良いと思います。

 

絽 着物 汗 染み抜き前

 

絽の着物の背中の部分に大きく汗かかれています。

この箇所は帯を締めると帯が密着する部分ですので、通気性が悪くなって余計に汗をかいてしまうので、染み抜き屋が汗抜きを行う際には、必ずチェックするポイントです。

このようにたっぷりと汗をかかれた場合、汗ジミだけではなく汗によって着物の染色の色が動いて色の輪染みになっていることもあるので、その辺りはよく見極める必要があります。

 

絽 着物 汗 染み抜き後

 

今回は極端な色にじみはなかったので、綺麗に直すことが出来ました。

プロフィール

栗田 裕史
栗田 裕史
1969年京都生まれ京都育ち。染色補正という裏方の業種の職人でありながら、BtoBからBtoCへ挑戦。全て自力でサイトを作り「なをし屋」という屋号で、表舞台へと出る。他店で直せない品物の依頼も多く、一年を超える期間のお預かりもある、変色したり黄ばんだりしたシミも直してしまう染み抜き屋です。「物」ではなくご依頼者様の「想い」を救いたいといつも思っています。
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