【番外編】BOTTEGA VENETA(ボッテガヴェネタ)の財布の色ハゲ修正

バッグ

元々は着物の染み抜きやクリーニングを専門とするお店だったのですが、お客様のご要望に応えるうちに、色んな物の染み抜きとクリーニングや修復なども出来るお店になりました。

屋号は「なをし屋」です。

今までお預かりさせていただいた物で一番大きかった物は、コーヒーをこぼされた絨毯の染み抜きです。

これは本当に大変でした。

染み抜きというのは、基本的に机の上で作業が出来る物しか出来ませんので、絨毯の染み抜きは外でシートを広げて染み抜きして洗って乾かして・・・という感じで、染み抜き屋の仕事の範疇を遥かに超えてましたので、その後はそのようなご依頼は全てお断りさせていただいております(笑)

という感じで、お着物以外のお品物も承らせていただいているのですが、今回は番外編として、ボッテガヴェネタのお財布の色ハゲの修正の事例です。

革のお財布の場合、使用しているうちに革自体が擦れて傷んできたり、擦れて染色が剥げて色ハゲになったりするトラブルがよくあります。

そのような状態になった場合、箇所によってはブランド側で部品を交換してくれる場合もあるようですが、当然ながら、それなりにお高い修理費を請求されます(^_^;)

 

財布 染み抜き前

 

革のお財布の周囲の革(パイピング)が長年の使用で色ハゲと革の傷みが起きています。

このような場合、もっとひどい傷みの場合は交換するしかないのですが、軽度であれば、色修正を行なうことである程度見栄えよくすることが可能です。

革の色修正は、着物と違って染料ではなく基本的には顔料を使います。

ちょっとマニアックな話をしますと、染料と顔料では修正するために作る色の色合わせの理屈が、ちょっと違います。

今回なら、こんな色です。

 

顔料

 

これをですね、色が剥げている箇所にコツコツと塗っていきます。

 

財布 染み抜き後

 

こんな感じです。だいたい気にならない状態には直せるのではないかと思います。

プロフィール

栗田 裕史
栗田 裕史
1969年京都生まれ京都育ち。染色補正という裏方の業種の職人でありながら、BtoBからBtoCへ挑戦。全て自力でサイトを作り「なをし屋」という屋号で、表舞台へと出る。他店で直せない品物の依頼も多く、一年を超える期間のお預かりもある、変色したり黄ばんだりしたシミも直してしまう染み抜き屋です。「物」ではなくご依頼者様の「想い」を救いたいといつも思っています。【国家認定・一級染色補正技能士】【国家認定・京友禅(仕上げ部門)伝統工芸士】
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