着物に付いた水ジミの染み抜きとクリーニング

よくご相談を受けることの多いシミに、着物に水が付いてシミになってしまった、というのがあります。

お電話やメールなどで「着物に付いた水ジミ、直りますか?」とお問い合わせをいただくのですが、実際に拝見させていただかないと、判断が出来ない要素があるんですよね。

何故かと申しますと、着物に水が付いて乾く時に単に輪ジミになっているなら、その輪ジミを水で洗い落とせば元に戻るのですが、着物によっては染色が弱い物などもあり、その場合、水で濡れた事によって着物の染めの色が滲んでしまっている場合があるんですね。

その場合でももちろん染み抜きは可能なのですが、状態によってはスッキリと直すことが難しい場合もあるんです。

 

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、お茶のお稽古をされている時に、着物の袖の丸みの部分を「ちゃぽん」と水に付けてしまったそうです。

少し色にじみも起きていたのですが、染み抜きでだいたい気にならない状態には直すことが出来ました。

【重要】

水のシミを付けてしまった際ですが、慌てず騒がず、心を落ち着けて、濡れた部分を清潔なハンカチなどで抑えて水分を吸い取るだけにしてください。

この時、絶対に擦ったりしないでください!!

もし擦ると、生地の毛羽立ちが起きて、シミは落とせてもその毛羽立ちが残るという悲しい結果になる可能性が高いのです。

その後は信頼の置ける染み抜き屋さんに染み抜きに出してください。

ちょっとした染み抜きも気軽にお願い出来る染み抜き屋さんに普段から依頼していると、こういう時でも安心ですね。

プロフィール

栗田 裕史
栗田 裕史
1969年京都生まれ京都育ち。染色補正という裏方の業種の職人でありながら、BtoBからBtoCへ挑戦。全て自力でサイトを作り「なをし屋」という屋号で、表舞台へと出る。他店で直せない品物の依頼も多く、一年を超える期間のお預かりもある、変色したり黄ばんだりしたシミも直してしまう染み抜き屋です。「物」ではなくご依頼者様の「想い」を救いたいといつも思っています。【国家認定・一級染色補正技能士】【国家認定・京友禅(仕上げ部門)伝統工芸士】
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