訪問着 ボールペンの染み抜きとクリーニング

訪問着の着物の染み抜き事例です。

お客様がお着物を着ている時に、紙袋にボールペンを入れている状態で持って歩いていたところ、ボールペンのペン先が紙袋を破って飛び出しており、それが着物に付いてインクのシミになってしまったという事例です。

ボールペンのシミは、基本的に書いたような線の状態であれば何とかなる場合がほとんどです。

お着物ではなくお洋服で時々お問い合わせがあるのですが、ポケットなどにボールペンを入れっぱなしにして洗濯をしてインクが漏れ出してベッタリと付いてしまった場合、基本的には染み抜きが困難です(やってやれない場合もあるのですが、手間的に金額もかなり高額になりますし、完全には落とせない場合も多いです)

書いたような状態であれば何とかなると申しましたが、今回のお品物は、拝見させていただいた時には想像以上で流石に驚きました。

 

紙袋がペン先が飛び出た状態で歩く動きに合わせて揺れていたんでしょうね。

落書きしたみたいにものすごい数のボールペンで書かれた線があります(汗)

1本や2本ならなんてことのないボールペンの線も、数が多いと大変な作業になります。

コツコツコツコツ、地道に染み抜きしていきました。

 

努力の甲斐があって、全く分からない状態に戻すことが出来ました。

プロフィール

栗田 裕史
栗田 裕史
1969年京都生まれ京都育ち。染色補正という裏方の業種の職人でありながら、BtoBからBtoCへ挑戦。全て自力でサイトを作り「なをし屋」という屋号で、表舞台へと出る。他店で直せない品物の依頼も多く、一年を超える期間のお預かりもある、変色したり黄ばんだりしたシミも直してしまう染み抜き屋です。「物」ではなくご依頼者様の「想い」を救いたいといつも思っています。【国家認定・一級染色補正技能士】【国家認定・京友禅(仕上げ部門)伝統工芸士】
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