実は、法衣も染み抜きしてます!

僧侶

着物の染み抜きとクリーニングなど、お手入れ全般を生業にしています。屋号は「なをし屋」です。

多くの着物は、絹(シルク)で出来ている(ウールも綿も麻も化繊ももちろんあります)のですが、それを踏まえてボクの仕事を別の角度から見てみると、着物の染み抜きやクリーニングのスペシャリストということは、扱う素材で言えば絹(シルク)の染み抜きやクリーニングのスペシャリストである、ということが言えると思います。

その点を評価していただいたのでしょうか、お坊さんが着る法衣のお手入れやクリーニングをされている会社さんから、法衣の染み抜きのお仕事を数年前からいただくようになりました。

法衣も素材は絹の場合が非常に多く、染色も絹の着物と同じ染料を使っているので、着物の染み抜きやクリーニングの技術で効果的なお手入れが出来るんですね。

 

 

ちょっと分かりにくいんですけど、画像の中央部分に輪ジミがあります。

法衣というのは、製造時に生地にハリを持たせるためなんでしょうけど、糊を強く効かせている(糊を多く含んでいる)場合が非常に多いんですね。

法衣は糊が生地に多く含まれているので、水分が生地に付くと、その水分で糊が溶けで流動的になり、動いた糊は水分が乾く際に均等には動かないので、輪ジミとなって残ります。

上記の画像の輪ジミも、おそらく汗によって糊が動いて乾いた際に輪ジミになったのだと推測されます。

この輪ジミを直すには、簡単に言えば水で糊やら汗やらのシミを溶かして洗い流し、乾かせばOKなんですが、法衣のような糊を多く含んだ生地の場合、着物に比べてちょっと厄介な、ことがあります。

法衣の輪ジミが起こる原因の多くは、水分によって糊が溶けてシミになると先程申しました。

ここで、ちょっと考えてみてください。

輪ジミを落すには水が必要なんですが、その水が新たに糊を溶かし、乾く際にさらなる輪ジミを作ってしまうという非常に厄介な現象が起こるのです!!

う~~ん、何というパラドックス。

輪ジミを落とすための水分が、さらなる輪ジミを産んでしまうという悲劇。

とは言え、ボクもプロの染み抜き屋ですから、このような品物も何とかするのが仕事なわけです。

詳しくはお教え出来ませんが、日々の実務と創意工夫によって、新たな輪ジミを産まずに元の輪ジミを消す技術を身につけたわけです。(とは言え、どんなに創意工夫しても、どうしようもないぐらい輪ジミが出てしまう法衣の生地もあります。)

 

 

着物だけでなく、法衣の染み抜きも得意としています。

法衣のお手入れを請け負っておられる会社さんで、もし法衣の染み抜きが出来る職人を探しているのであれば、お気軽にお声がけください。

なをし屋が、お悩み解決・顧客満足度向上のお力になれるかもしれません、

プロフィール

栗田 裕史
栗田 裕史
1969年京都生まれ京都育ち。染色補正という裏方の業種の職人でありながら、BtoBからBtoCへ挑戦。全て自力でサイトを作り「なをし屋」という屋号で、表舞台へと出る。他店で直せない品物の依頼も多く、一年を超える期間のお預かりもある、変色したり黄ばんだりしたシミも直してしまう染み抜き屋です。「物」ではなくご依頼者様の「想い」を救いたいといつも思っています。【国家認定・一級染色補正技能士】【国家認定・京友禅(仕上げ部門)伝統工芸士】
LINEで送る
Pocket